「気負わず」を解説していきます。
正しいビジネス敬語を学んで、明日の仕事に役立ててください。
「気負わず」とは?
「気負わず」とは冷静さを取り戻すこと。
あまり力を入れすぎず、気楽にやっていくことです。
「気負わず」は「気負う」の否定形になります。
「気負う」は自分しかできないと、勇み足になることです。
そのため「気負わず」で心が暴走しないように、歯止めをかけるさまをいいます。
落ちついてやること、リラックスすることが「気負わず」です。
「気負わず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「気負わず」は上司が部下に投げかける表現です。
初めての商談を控えていて、とても緊張している部下を励ますフレーズです。
うまくやろうと気取らず、力を抜いてやらせたい場合にかけます。
上の人が下の人を労うとき、同僚同士で話をするときに使います。
一方で「気負わず」には「負ける」という、否定の言葉も含まれています。
あまり神経質になる必要はありませんが、験を担ぎたいときには控えておくとベターです。
他の言い回しも併せて覚えておきましょう。
「気負わず」を使った例文
・『初めての商談。気負わずにいきたい』
・『あまり気負わずにと、上司に励まされた』
・『緊張している部下に、気負わずにと声をかけた』
「気負わず」の類語や敬語での言いかえ
「気負わず」の言いかえに「気楽に」があります。
気楽にとは、色々な心配をせずに楽しくやることです。
「楽しい」という言葉が入っているので、前向きに伝えられます。
「気負わず」の類似表現
よく似た言い方に「自信をもって」があります。
希望のもてる言い方に整えると、相手のやる気を後押しできます。
自信を失いかけている後輩や部下にかけたいフレーズです。
「気負わず」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「鷹揚に」があります。
「鷹揚に」とは恐れることなく、ゆったり仕事するさまをいいます。
小さな問題にこだわらず、堂々としている仕事ぶりをあらわします。
「気負わず」の返答や返信例
このような言葉を投げかけられたら、どう対処すればいいでしょうか。
この表現は、先方のこちらに対する気遣いをあらわします。
そのため「優しいお言葉、ありがとうございます」や「いつも気に掛けていただき、ありがとうございます」などお礼の気持ちを伝えていくといいでしょう。
見守ってくれる上司に、感謝の意をあらわしたいです。
まとめ
「気負わず」の意味と使い方を学びました。
この表現には緊張せずに、のびのびとやるという意味があります。
張りつめた表情をしている部下や同僚を、励ますフレーズです。
同じような言い方も心得ておき、場にそぐう言い回しを選んでみてください。