「一貫」と「一環」の違いとは?分かりやすく解釈

「一貫」と「一環」の違いとは?言葉の違い【2語】

同音異義語は漢字が違い、全く別の意味を持つ言葉でも、頭の中で意味を混同して、いざ使いたい時に間違えてしまいがちです。

「一貫」「一環」も間違いがちですが、意味と文字を連動させて覚えれば、誤用も減らすことができるでしょう。

この記事では、「一貫」「一環」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一貫」とは?

「一貫」は物事の最初から最後までを指したり、同じ考え方や手段、方針を最初から最後まで変えずに続けることを指す言葉です。

「貫」という文字はつらぬくという意味を持ち、それは物理的な意味だけでなく、始めから終わりまで続け通す、最初の気持ちや考えを変えずに守り通す、という意味もあります。

それに数の一を加えることで、他の方法などに変えて二つにしてしまうのではなく、一つのことを最初から最後まで続けると強調する形です。

「一貫」は主になにかの作品やプロジェクトならテーマやコンセプトが、人に対しては信条や気持ちに態度などが一切ブレずに、初志貫徹している事を表現する時に使います。

信念や方法などを貫き通すから「一貫」と覚えておきましょう。

「一環」とは?

「一環」とは繋がりのある物事全体の中における一部分という意味を持つ言葉です。

「環」は輪の形をしたものという意味を持つ漢字で、「一環」という言葉は元々、環状の金属が連なってできている鎖のパーツである、輪っかの一つを指す言葉でした。

鎖全体を構成している物の一つというところから転じて、全体の一部分という意味に変化していったのが、現在使われている「一環」という言葉です。

「一環」は仕事や計画などで、最終的な目標を達成させるために実行するべき行動がいくつもある中で、その一つを指す形で使われます。

複数の作業や、様々な要因が集まって構成されている計画などで、その一つを指す言葉が「一環」と覚えておきましょう。

「一貫」と「一環」の違い

「一貫」「一環」では、まず物事の一部を指しているのか全体を指しているのかが違います。

「一貫」は最初から最後まで考えを通すという意味なので、物事の全体を見たうえで使われる言葉です。

それに対して「一環」は物事を構成する一要因や一部分を指す言葉なので、当然その物事の全体を指しません。

また使われ方に関しても、「一貫」「態度が一貫している」「一貫したテーマ」など、何が「一貫」しているのかは、前につくこともあれば後ろにつくこともあります。

それに対して「一環」の場合は、「仕事の一環」「準備の一環」など、何の一部なのか示す言葉を先に出し、その後に「一環」と付ける形でしか使われません。

まとめ

同音異義語の文字は適当につけられたわけではないので、使われている漢字と意味や由来を関連付けて覚えるのが、意味を正しく覚えて間違えずに使うコツです。

「一貫」は行動や考えを貫くこと、「一環」は鎖の環から来た全体の一部分と、文字に絡めて言葉の意味を覚えておきましょう。

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